「感情をおさえられない」に向き合った偉人たち

感情をおさえられない

かっとなって、あとで後悔する。 同じ悩みと向き合った日本の偉人6人の人生物語を読めます。

この悩みを抱えた偉人

  • 福沢諭吉 — 平気なふりをする人

    酒がもらえるならと、泣かずに頭を剃らせた子どもがいた。うれしいことも腹の立つことも顔に出さない、と決めたその人は、身近で世話をした人の目には、喜びも怒りも隠さず外に出す人に見えていた。かつて一万円札に描かれた人の、強がりの一生。

  • 平賀源内 — 家来にならない人

    宴の末座で、誰も開けられなかった知恵の輪の袋を、しばらく考えて開けてしまった男がいた。二百石の領地を差し出され、「山師」とそしられ、最後は理由の分からないまま人を斬った。友は墓に刻んだ。どうして、死に方まで並はずれていたのか。

  • 北里柴三郎 — 言うことを聞かない人

    「医者と坊主は、手足のそなわった一人前の人間のやる仕事ではない」。そんな意気込みだったと伝えられる青年が、方便のつもりで医学所に入る。やがて彼は上役にかみつき、恩師の説を斬り、研究所を役所に移されると部下ごと辞めてしまう。人の言うことを聞かない男が、最後に守った言いつけとは。

  • 森鴎外 — 本気にされたかった人

    仮面舞踏会で「私は外国人です。踊れません」と断った24歳の軍医。2年半後、ドイツから一人の女性が彼を追って日本へ来た。人にどう見られるかに本気で怒り、最後はすべての肩書きを断った人の物語。

  • 中原中也 — 憎にくみきれない人

    恋人が親友のもとへ去る日、彼は彼女の割れ物を、その男の家まで届けた。「私の敵の男」と書いたその人に、十二年後、最後の詩集を託たくす。三十歳で逝った詩人の、口惜しくて憎みきれない一生。

  • 二宮尊徳 — 取り戻して、手放した人

    「お前には家もない。田畑もない」。伯父にそう叱られ、着物で灯を覆って本を読んだと伝えられる少年。十七年かけて買い戻した田畑を、やがて自分の手で売り払った。薪を背負う像で知られる人の、像にはない一生。

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