「家族の看病・介護」に向き合った偉人たち

病気や年をとった家族の世話をしている。 同じ悩みと向き合った日本の偉人3人の人生物語を読めます。
この悩みを抱えた偉人
- 正岡子規 — 欲張りな病人
「病床六尺、これが我世界である」。友に蒲焼の勘定を回し、選んだ弟子に断られ、痛ければ叫んだ。それでも死の五日前の朝には庭を眺め、納豆売りを励ました、欲張りな俳人の物語。
- 高村智恵子 — 見せられない人
東京には空が無い、と彼女は嘆いた。若いころは描いた絵を、のちに夫となる人のところへさえ持ってこず、一度落選してからは展覧会にも出さなかった。その人が最後の日、自分で一まとめにした紙絵を夫の手に渡した。
- 柳原白蓮 — 始終、嘘をついていた人
炭鉱王の妻で「筑紫の女王」と呼ばれた歌人は、のちに言った。始終嘘をついていなければ、日が送れなかった。三十五歳の秋、友の前で涙をこぼして、彼女は言う。「私、断崖から落っこちるようなことをしてやろうかと思うの」